転職活動の進め方Part3 通る職務経歴書の書き方

転職

こんにちは!化学系メーカーに勤めている転職2回経験者の春巻き太郎と申します。
この記事では

  • 「エージェントから職務経歴書を書くように言われたけど、何を書けば良いの?」
  • 「印象に残る書き方をするにはどこを気を付ければいい?」

と思われている方に向けて、職務経歴書の書き方・注意点についてまとめました。

春巻き太郎
春巻き太郎

転職活動で最初に準備する書類だけど、これがめちゃめちゃ重要!

ポイントを押さえて良い職務経歴書を完成させよう!

職務経歴書作成の心構え

職務経歴書の構成

転職エージェントからまず職務経歴書を書いてくださいと言われたものの、「職務経歴書って何を書くの?」と思われている方への参考に構成の一例を載せました。(ちなみに私が2回目の転職の際に用いた構成と同じものです。)

各種転職サービスでは職務経歴書のテンプレートが配布されていることが多いですが、ほとんど項目は同じことが多いでしょう。使いやすいものをダウンロードしてください。

ただし、職務経歴書作成で必ず注意いただきたい点が1つ。それは・・・
希望する仕事に活かせる経験
職務経歴書の1ページ目に書き、
採用担当者の目に留まるようにすることです。


頭に持ってくる「活かせる経験」に全力を注ごう!

「職務経歴書?今までやった仕事を順番に書いていけばいいんでしょ~」と考えて、だらだらと③職務経歴詳細が長くなりがちです。かくいう私も1回目の転職の際は同じことをしていました。

春巻き太郎
春巻き太郎

エージェントさんから早く提出するように言われるから、とりあえずさっさと文字を埋めて完成させようと思ってしまうんだよね~

作れたからOK!と思ってしまいますが、書類通過には効果的ではありません。むしろ不利に働く可能性が高いです。

なぜなら中途採用の場合、職務経歴書を隅々まで読んであなたを理解しようと思うほど採用側はヒマではないからです!

中途採用担当者は何ページも読んでくれないと心得よ

ここで採用側の視点に立って考えてみましょう。

新卒採用の場合はいつ書類が送られてきて、面接をして、内定を出して、という予定が1年の中で決まっており、さらに半年程度の時間が設けられています。そのため採用側も時間をしっかり割いて望むので、少しつたないエントリーシートであっても読んでくれようとしてくれます。学生が書いた文書であるという前提もありますからね(程度の問題はありますが)。

一方、中途採用は1年を通じて行われます。そのため通常の業務を進めながら採用活動を行うことがほとんどです。また求人掲載から内定を出すまでの時間も短ければ1か月程度、通常3か月程度と短期間で行われますので、限られた時間の中で採用・不採用の判定を下す必要があります。

もう一つ大きく新卒採用と異なる点として、書類を読むのは総務部採用部門だけではなく、人材を獲得しようとしている部門の責任者であることです。部長・課長クラスのただでさえ時間が少ない方々が読むのですから、冗長な文章がNGであることはお分かりの通りだと思います。

そのため、あなたを面接に呼んでも良いと思わせる「活かせる経験」を持っていることを短時間で印象付けるために、1ページの頭に全力を注ぎましょう!
では具体的な書き方を次から見ていきましょう。

各パートの具体的な書き方のポイント

職務要約

「職務要約」ではこれまで在籍した社名と期間を簡潔に書きましょう。
履歴書に記載した内容とずれが無いようにだけ気をつけてください。

<1社目>
202〇年4月~202×年10月
~~~~株式会社
<2社目>
202×年11月~現在
~~~~株式会社

活かせる経験・知識・技術

上で書いたように職務履歴書の核となるパートです。これまで仕事で経験したこと、得た知識や技術を記載しましょう。
ポイントとしては下の2点を押さえることを心掛ければOKです。

  1. 必ず応募する仕事と関連した内容を書くこと
  2. 数値を使って客観的に理解できるようにアピールすること

1.については書類通過の大前提となる最重要事項です。転職活動をするあなたは、これから自分を買ってもらうための営業を始めるのと同じです。買い手のニーズに合った自分を提示するようにしましょう。

イメージしやすいところで、経験のあるパン職人を探しているベーカリーで働きたい場合を考えてみましょう。その際は、何年他のパン屋で働いたか、どんな種類のパンが作れるか、これまで取った賞などを活かせる経験として書くべきですよね。おにぎり屋で働いた経験や、間違っても銀行で経理として働いた経験を押し出すのはNGだとすぐにお分かりになると思います。

そんなの当たり前と思いそうですが、意識していないとずれたことを書いてしまいがちです。少しでも華やかに見せようとして書きやすい経験に寄って行ってしまうケース、複数の職種に応募する場合に職務経歴書を修正せず使いまわすケースでずれが発生しやすいです。
「活かせる経験」は必ず応募ごとに見直して、内容にずれがあれば書き直すようにしましょう!
(逆に他のパートは一度作成したら使いまわしで大丈夫です。)

2.の「数値を使って客観的に理解できるようにアピール」については、書ける数値を総動員して力量や成果を初対面の人にでも分かるように書きましょう。残念ながら、~を頑張った、~に注力したではあなたが内定を出しても良い人物であるかの判断材料とはなりません。数値化の一例として下に挙げてみました。

  • 経験年数、管理・指導・指示している部下や同僚の数
  • (営業面)売上、経費削減額、顧客獲得数、顧客満足度
  • (技術面)製造効率改善率、歩留まり改善率、出願特許数、出版した論文数、上市した製品数

「成果はあるはずだけど、数値がはっきり分からない」というものは業務の合間に調べてください。自分で分からないときは上司や同僚に聞きましょう。そのときは転職を検討していることを悟られるのは禁物です。理由を聞かれたら「今期目標の達成度を知って、来季の目標を決めるためなんです」とか適当にごまかしましょう。しっかりしていると思われて、ついでに評価が上がるかもしれません。

これらのポイントを押さえて採用担当に刺さる「活かせる経験」を書きましょう!

職務経歴詳細

ここでは詳しく職種経歴について時系列順に書いていきましょう。

  • 部署名
  • 担当製品
  • 所属した部署の体制と自分の役割
  • 担当業務内容

保有資格

業務に必須な資格はここに書きましょう。それ以外にも持っているものは全て挙げてください。予想外のアピール材料となる可能性もあるためです。英検4級や漢検5級まで書く必要はありませんが、一般的に大学生以降で取得するような資格は書いてOKだと思います。

注意点として資格が失効していないか、証明書は提出できる状態であるかを確認しておきましょう。保有資格が評価されて内定を受けたにもかかわらず、資格を持ってない・資格の証明ができない場合は経歴詐称になり内定が取り消される可能性がありますので気を付けましょう。

語学

英語であれば英検の級やTOEIC・TOEFLのスコア等を書きましょう。加えて
・会話レベル(日常会話、ビジネス会話、ネイティブレベル)
・実務で使った経験(海外出張、メール作成、電話・Web会議等)
も採用担当者がイメージを持ちやすくなるので、忘れずに書いてください。

こちらも保有資格の注意点と同じく、スコアを証明できる書類を用意してください。

自己PR

中途採用の場合はこれまでの仕事経験で評価されますのでここはあまり重要ではありませんが、仕事内容とは直接関係が無いアピールポイントも書いておきましょう。例えば

  • 自己研鑽のために~~を勉強している。
  • ~~というボランティア活動をしている。

良い人物像が伝わるように前向きな内容にすることだけ注意してください。

学生時代の研究内容(メーカー等の技術系職種志望の方)

技術系職種(研究開発、分析、生産プロセス開発、設備技術等)を志望されている方で、大学・大学院を卒業されている方は研究内容を簡単にまとめたものを貼り付けておきましょう。

直接仕事内容に関係が無くても大丈夫です。思わぬところで興味を引くかもしれませんので、少しでも内定確率を上げるために載せておく方が良いです。

まとめ

職務経歴書は「活かせる経験」が重要!

  • 採用担当者がすぐ分かるように1枚目に持ってくる。
  • 数字を使って具体的に書く
  • 仕事内容に合わせて作成する。応募ごとに必ず見直す。

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